【Mac】Time Machineバックアップ未完了!?空きがあるのに「空き容量が不足しています」エラーの原因と対処法

Macのトラブル解決

MacのTime Macineバックアップで、明らかに空き容量があるのに「バックアップ未完了空き容量が不足しています」とアラート表示された時の原因と対処法。

ガーーン!!!

空き容量には余裕があるはずなのに。 ムムム…。

考えられる原因は以下の通り。

  • ローカルスナップショットの問題
  • Dropboxとの相性
  • APFSフォーマットの問題
  • HDD(SSD)の故障
実際に空き容量が足りない場合もあります。
その場合は、大容量のHDDやSSDを購入するか、バックアップしなくても良いボリュームやフォルダをバックアップ対象から除外してください。
動作確認環境

本体:iMac 2017(Retina 5K, 27inch)
OS:macOS Monterey(12.1)
Time Machine用HDDのフォーマット:APFS

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原因と対策

ローカルスナップショットが原因の場合

Time Machineバックアップ用記憶装置のフォーマットが「APFS」の場合、
ローカルスナップショット」なる謎のファイル(?)が作成され、これが空き容量を圧迫してバックアップが完了できないことがあります。
ローカルスナップショットは、Time Machineバックアップ用の記憶装置内に存在しますが、Finder上では確認することはできません。(不可視ファイルを表示しても確認できません)

通常、領域に余裕がある時に作成されるファイルで、空き容量が少なくなった場合には自動的に削除されるらしいのですが、何かの不具合で残り続けてしまう時があるようです。(バグ?)

ローカルスナップショットの確認方法

ローカルスナップショットの確認および削除は、ターミナル(terminal.app)で以下のコマンドを入力します。
パスワードを求められたら、ユーザーパスワードを入力します。

ターミナル.appは、ユーティリティフォルダ内にあります。

sudo tmutil listlocalsnapshots /

上記のコマンドを入力して表示された例。

Snapshots for disk /:
com.apple.TimeMachine.2022-02-14-230246.local
com.apple.TimeMachine.2022-02-15-040605.local
com.apple.TimeMachine.2022-02-15-050605.local
com.apple.TimeMachine.2022-02-15-065644.local
com.apple.TimeMachine.2022-02-15-075654.local
com.apple.TimeMachine.2022-02-15-085729.local
com.apple.TimeMachine.2022-02-15-095756.local

一個一個かなりデカイと認識されている(のか?)

対策:ローカルスナップショットを削除する。

ローカルスナップショットを削除する方法は2種類あります。
ひとつは、先程のターミナルからコマンド入力で削除する方法と、もうひとつは、Time Machineの自動バックアップ設定を切り替えて削除する方法です。

【方法1:ターミナルから削除】

ローカルスナップショットを個別に削除するには、以下のコマンドを入力します。
日付の部分は、 「com.apple.TimeMachine.」、「.locak」 を覗いた箇所です。

tmutil deletelocalsnapshots (日付の部分)

sudo tmutil deletelocalsnapshots 2022-02-14-230246

一括削除したい場合は、以下のコマンドをコピペして使用してください。

for d in `tmutil listlocalsnapshots / | awk -F'.' '{print $4}'`; do sudo tmutil deletelocalsnapshots $d; done
【方法2:Time Machineの自動バックアップ設定を切り替えて削除】
  • STEP.1
    メニューバーのタイムマシーンアイコンから、「Time Machine環境設定を開く…」を選択します。
    メニューバーにアイコンがない場合は、「システム環境設定」→「Time Machine」から。システム環境設定:Time Machine

  • STEP.2
    「バックアップを自動作成」をオフにする。
    「バックアップを自動作成」のチェックを一旦オフにします。
  • STEP.3
    数分待つ
    待つ犬
    自動バックアップがオフの状態で、しばらく待ってください。
    数分すると、ローカルスナップショットが自動的に削除されます。
  • STEP.4
    「バックアップを自動作成」をオンにする。
    「バックアップを自動作成」にチェックを付け、バックアップの自動作成設定を開始します。

Dropboxが原因の場合

Dropboxを利用している場合、Dropboxフォルダをバックアップしていると不具合が出る時があります。
個人的には、あまりしたくないですが、Dropboxのフォルダをバックアップから除外してあげると解決します。

因みに、DropboxはTime Machineと同じように自動バックアップ機能(履歴管理)が付いています。
保存期間は、プランによって変動します。(無料版は30日間。有料版はさらに長期間)

対策:DropboxフォルダをTime Machineのバックアップから除外する。

  • STEP.1
    Time Machineの設定画面を開き、「オプション」を選択する。

  • STEP.2
    「+」をクリックする。

  • STEP.3
    Dropboxフォルダを選択する。

    上記の例は、「Dropbox」という名のフォルダになっていますが、Dropboxの設定によっては違うかもしれません。
  • STEP.4
    除外フォルダに追加されたか確認し、「保存」をクリックします。


以上で設定完了です。

APFSフォーマットが原因の場合

使用macOSによっては、Time MachineディスクのAPFSフォーマットが相性悪い場合もあるようです。

その場合は、Time Machineディスクをフォーマットしなおします。

フォーマットを行うと、過去のバックアップファイルは消えてしまいますので、覚悟の上実行してください。
(バックアップのバックアップを取ることはできます。)

対策:Time Machine用記憶装置をフォーマットする。

  • STEP.1
    ディスクユーティリティの起動。
    ディスクユーティリティ(Disk Utility.app)を起動します。
  • STEP.2
    対象ディスクをフォーマットする。
    画面左側のリストからTime Machine用ディスクを選択し、右上の「消去」を選択します。

    ディスクの選択は慎重に行ってください!
    間違って選択すると恐ろしい事が起こります。

  • STEP.3
    フォーマットする。

    名前はTimeMacineバックアップディスクということが分かるように適当に付けます。
    「方式」は、「GUIDパーティションマップ」でOKです。

    問題は、フォーマット形式ですが、
    再度「APFS」にしてもう一度様子を見てみるか、無難な「MacOS 拡張(ジャーナリング)」にしてみるか。

    選択できるフォーマット形式

    選択できるフォーマット形式

    因みに、macOSBig Sur(11.0)からは、Time MachineディスクもAPFSフォーマットを推奨しています。
    APFSフォーマットすることにより、高速でコンパクト、そして安全にバックアップができるようになるらしいのですが、
    どうしても不具合が解決できない場合は、「Mac OS拡張(ジャーナリング)」等を選択しても良いかと思います。


フォーマットが無事終了し、しばらくすると自動バックアップが始まります。

初回バックアップは丸ごとバックアップがとられるので、結構時間がかかります。(数時間)
また、その際Macの動作が一時的に重くなる場合がありますが、自動バックアップ中も普段どおり使用することができます。

フォーマット時に付けた「名前」が以前のものと違う場合、
Time Machineの設定画面で、ディスクを再度選択します。

Time Machineのディスクと認識されたメディアのアイコンは以下のようになります。

Time Machineと認識されたメディアのアイコン

TimeMachine記憶装置が破損している場合


「別フォーマットしても解決しない」もしくは、「フォーマットすらできない」という場合は、TimeMachine用の記憶装置が破損している場合があります。

その場合の選択肢はズバリ…。

買い替え」です。

もし、4〜5年以上使い続けているHDD、SSDの場合は、買い替えたほうが良いかと思います。
間違っても、安いからと言って何年も使用された中古品を買ってはダメです。

「転ばぬ先の杖」ですな。

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