もはやCMSの鉄板。堅実なバージョンアップを重ね不動の地位を気づいたWordpress。
世界中の全サイトの30%はWordpressで出来ているとか。
人気の理由は、導入の気軽さや機能を簡単に増やすことのできるプラグイン、外観を自由自在に変更できるテーマの採用など、使用ユーザにとって自由にカスタマイズできることだと思います。
作成したサイトの見た目を大きく左右する「テーマ」ですが、Wordpressには無料で使えるテーマが沢山在します。
2018年8月16日現在、公式サイトに登録されているだけでも6184ものテーマが存在します。(実際は公式サイトに登録されている以外のものも沢山あります。)
テーマは訪問者への見た目が変わるだけでなく、内部構造も変更されるので優れたテーマは見た目だけでなくSEOにも有利に働きます。
WordPressテーマの分類
WordPressのテーマをザックリ分類分けすると以下のようになります。
- 日本製/外国製
- 無料/有料
外国製であっても何の設定変更をしなくとも日本語が使えるところもWordpressのスゴイ所ですが、実際に外国製のテーマを使ってみると何となくバランスが悪かったりします。
これは外国製テーマのデザイン設計が英文(アルファベット)をベースとしているので、まったく文字の構造の違う日本語だとバランスが崩れる為です。
CSSでフォントファミリーやフォントサイズを設定すればある程度は解消されますが、どうしても「なんか違う感」が出てきてしまいます。
無料、有料の違いですが、以下のような傾向があります。
- 無料テーマ
- 構造がシンプルで、管理画面からカスタマイズできる設定項目は少なめ。
その他のカスタマイズは自力でテーマファイルをFTPでアップ。CSSもいじらないと自分好みにならない。
SEO効果は謎。 - 有料テーマ
- 管理画面からカスタマイズできる設定項目は多め。
細かいカスタマイズはCSS変更だけでOK。
SEO効果は良い(と言っている)
無料テーマで公式サイトに登録されていて、
「実はそれは機能限定のテーマで、フルに機能を使いたい場合は、こっちの有料バージョンのテーマを買ってね。」
という場合も良くあります。(もちろんこのようなパターンにならない無料テーマも多数あります。)
次に「日本製」で「高品質」な「完全無料」のテーマを紹介します。
ちゃん厳選すれば、無料テーマで充分。 そして日本製がやっぱり最高。
有料テーマの価格は数千円〜高くても2万円ほどなので、将来性的に見てに有料テーマが良いように思えますが、そうとも限りません。
私も何度も数回有料テーマを購入したことがありますが、現在全て無料テーマに切り替えました。そしてそれは全て日本人が制作した日本製テーマです。
日本製テーマのメリット
日本製のテーマは外国製テーマに比べれば数こそ少ないものの、ちゃんと考えられて作られているものが非常に多いです。
サポート体制やバージョンアップの頻度も高くユーザ目線できちんと作られている印象があります。
設定でわからないことや要望などがあれば日本語で即時対応してくれます。
ここでもmade in NIPPONの品質が出ているように思います。
厳選オススメの日本製無料テーマ
Cocoon
作者:わいひら
公式サイト:
Simplicityの後継テーマ。
その当時から見た目はシンプルで且つ内部構造は強固。設定項目は多めで、テーマに内蔵されている機能だけで定番と言われるプラグインのいくつはか不要となります。
Cocoonの特徴
- ページ高速化対応
- モバイルフレンドリー
- AMP対応
- 完全なレスポンシブスタイル
- Googleアドセンス簡単設定&設置
- Amazon商品リンクの作成機能
- 吹き出し機能
- 定型文のテンプレート化機能を装備
- アフィリエイトタグの一元管理
- ランキング作成
SEOもちゃんとしています。
以下は、Cocoonの主な内部SEO構造です。
- ページ高速化機能搭載(テーマ機能だけでPageSpeed Insights90点後半が取れる)
- モバイルファースト(モバイルフレンドリー)
- ワンクリックでAMP対応
- PCとモバイルでソースコードが100%同じ完全レスポンシブ
- W3CのHTML5バリデーションのエラー0
- W3CのCSSバリデーションのエラー0
- 基本的な構造化データタグの適用
- 構造化データエラー0
- メタディスクリプション記入欄の設置
- HTMLアウトラインの最適化
引用:Cocoon公式サイト
Cocoon専用のユーザフォーラムを設け、カスタマイズや不具合、質問なども随時受け付けています。また、ユーザ同士の意見も盛んに行われています。
このフォーラムやTwitterからの意見を吸出し、バージョンアップも非常に速いペースで行われています。
別サイトで「Cocoon」を使用していますが、非常に使いやすいです。
すごくオススメ。
LION BLOG/LION MEDIA
上記のサイトには、LION BLOGとLION MEDIAと2つのテーマがありますが、基本機能はどちらも一緒になります。
用途によって使い分けられ、テーマ名が示すとおりLION BLOGはブログ向け、LION MEDIAはメディアサイト向けとなっています。
しかし、どちらのテーマも万能なので、カスタマイズ次第で様々なタイプのサイトに利用することができます。
私個人的にはLION BLOGの方がデザイン的に好きです。特にグローバルメニューのあたり。
LION MEDIA(ライオン メディア)は、AMP対応・SEO最適化・レスポンシブ・高機能。
モダンブラウザに最適化されているので逆に言えば古いブラウザでは正常に表示ができません。Chrome、Firefoxなどは基本的に最新版になるので大丈夫ですが、IEはバージョン11以上でないと正しく表示されません。
LION BLOG/LION MEDIAのアップデートはそれほど頻繁ではありませんが、逆に言えばある程度完成されているテーマではないかと思います。
LION BLOG/LION MEDIAの特徴
LION BLOG/LION MEDIAは次のような特徴があります。
- AMP対応
- JavaScriptがほとんど使われていない(CSSの非同期読み込み機能と、ヘッダーのメニュー切り替えのみ使用)
- W3Cの規格に基づくマークアップでエラーなし
- モダンブラウザに最適化(IE11以下は無視)
- 管理画面のビジュアルエディタが、実際に表示されるデザインとほぼ同じ
- 管理画面の投稿一覧に、閲覧数とサムネイル画像を表示。閲覧数で並び替えも可能
- 簡易お問い合わせページが標準装備
- パンくず機能
- 構造化データ マークアップ済み(schema.org)
- プラグインなしでSEO対策可能(ページ単位でdescriptionやmeta robotの設定)
- CSS非同期読み込み選択可能
- OGPの設定可能
- 検索対象を「投稿・固定ページ」「投稿ページのみ」「固定ページのみ」と切り替えられる
- 投稿者のプロフィールを簡単にカスタマイズ可能
- Google Analytics簡単設定。
- Google Search Consoleかんたん設定。
- 広告用ウィジェット
Godios.
作者:Simmon
公式サイト:
革新的な表示速度を実現可能にした日本製Wordpressテーマ。
独自の読み込み方式を採用していて、ページ移動時のスピードが異常に早いです。
これは、ヘッダー・フッター・サイドバー等の固定されている要素は最初だけ読むことにして、ページを移動した時には、コンテンツ部分だけ読み込むことで超高速スピードが実現されています。
またデザインがシンプルでセンスが良いです。
Godios.の特徴
- 100%レスポンシブ
- セミフラットデザイン
- 内部SEO最適化済み
- SNSのシェア機能/OGPタグ対応
- 画像遅延読み込み(Lazy Load)対応
BizVector
作者:Simmon
公式サイト:
企業や店舗のサイトをサクっとつくるなら、BizVectorがオススメ。
デザイン変更や、色変更はもちろん、連絡先3PRエリア、お知らせ、スライドショーなど企業サイトに必要なものは大体管理画面内で設定することができます。
もちろんブログにも使用可能。
BizVectorの特徴
- 100%GPLライセンス。
- デザインパターンや色の自由設定。
- レスポンシブ対応。
- SEO対策・検索エンジン最適化。
- スライドショー機能。
- パンくずリスト機能。
- ローカルナビゲーション機能。
- お問い合わせ表示の充実。
- ビジネス用サイトに適したトップページレイアウト。
- インデックステンプレート。
- 充実のブログ機能。
- 広告の一括挿入機能。
- twitterへの画像出力機能。
yStandard
作者:よしあかつき
公式サイト:
余計な設定はされていないありそうでなかった超シンプルな日本製無料テーマ。
通常のテーマだと、どのセレクタにもCSSが当たっているので、それを打ち消すようなCSSを記載します。
しかし、このテーマはベースとなるCSSに記載がされていないので、フラットな状態からバリバリ自分好みに見た目をカスタマイズするのに向いています。
逆に、言い換えるとCSSでデザインできない人はカスタマイズちょっと厳しいです。
yStandardの特徴
yStandardは以下のような特徴があります。
- レスポンシブウェブデザイン
- AMPページ作成
- Google Analyticsのトラッキングコード出力機能
- OGP・Twitter Cards metaタグ出力機能
- カテゴリー、タグ、日別ページのnoindex設定
- ワンカラムテンプレート選択機能(WordPress 4.7以上)
- 筆者毎のSNSリンク出力機能
- 筆者プロフィールのオリジナル画像設定機能
- 筆者一覧表示機能
- 記事毎のnoindexの設定機能
- 記事毎の表示・非表示機能
- 記事毎のSNSシェアボタン表示・非表示切り替え機能
- 追従サイドバー機能
- 簡易的なPVカウント機能
- PC・スマホ・AMP用に別々の広告コード設定が可能
- 簡易的な人気記事ランキング出力ウィジェット
- 広告表示用ウィジェット
- PageSpeed Insightsの提案に沿ったCSSの配信最適化
STINGER
作者:Enjilog
公式サイト:
日本製の無料テーマと言えば「STINGER」というくらい有名なWordpressテーマ。
私はSTINGER3の頃から使用していますが、その当時から非常に多機能で超強力。
その多機能が故に使いこなすのはなかなか大変です。
現在は、STINGER8とSTINGER PLUS2という無料テーマを公開しています。
STINGER8は過剰なCSSが当たっていないシンプル仕様。イチからカスタマイズしたい人向け。
「稼ぐ」ことに特化したSTINGER系有料テーマ、AFFINGERもあります。
有料テーマも少し紹介
- SANGO…「サルワカ」さんが作ったWordpressテーマ。非常にセンスがよろしいです。
- JIN…読む人も書く人も全て考え抜かれたデザイン。アフィリエイトで有名な「ひつじ」さん監修。
- STORK…稼ぎたいならコレ。ブロガーの中では結構人気で情報も多数。
- ALBATROS…誰が使っても美しいデザイン。マーケティングブロガー専用テーマ
- Hummingbird…モバイルファーストのブロガー専用テーマ。
- SWALLOW… 無駄な機能やデザインを削ぎ落とした洗練されたWordPressテーマ。
- SNOW MONKEY…ブログ/メディア向けの 100% GPL テーマ。非常に完成度は高いが、料金も高い。
子テーマについて
子テーマとは、親テーマの機能やスタイルを継承したしたテーマの事です。
自分で作成する事もできますし、上記のWordpressテーマであれば、子テーマも親テーマと併せてダウンロードすることができます。
子テーマを使う場合は、親テーマと子テーマをインストールし、子テーマを適用させます。
わざわざ子テーマを使う理由は、子テーマを使わない場合、親テーマをアップデート(バージョンアップ)してしまうと、ファイルが上書きされてせっかくカスタマイズしたものがクリアしまう場合があるからです。
テーマを適用する時は、子テーマをつくって子テーマを設定しましょう。
仮に親テーマを消してしまうと子テーマも機能しなくなります。
まとめ
- 無料でもちゃんとしたものを選べばそれで良い。
- 有料だから良いと言うわけでもない。(特に外国製テーマ)
- やっぱり日本人はMade in Nipponの日本製テーマが安心する。
- 無料テーマであれば、「Cocoon」が超絶オススメ
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