日本国内にはキータイピング関係の資格がいくつかあります。
「資格取得」という目標により、自身のタイピング技術の向上に役立ちますし、我流タイピングしている人は、これを機に矯正するチャンスでもあります。
正確で速いタッチタイピングは、ビジネスにおいて必須のスキルです。
タイピング技術は自転車と同じで、一度自分のものにしてしまえば急激に衰えることはありません。
タイピング関係の資格試験一覧
キータッチ2000テスト/日本商工会議所
「キータッチ2000テスト」は、日本商業会議所が主催する試験で、キーボード操作技能認定制度の初級的位置づけ。
この試験は合否を判定するものではなく、試験時間中(10分間)に入力できた文字数で技能を証明します。
資格名の「2000」は、西暦ではなく、入力文字のことです。
10分の間に2,000文字を入力することができれば、「ゴールドホルダー認定書」(カード)が交付されます。
試験会場は、全国各地の商工会議所やパソコン教室等の「商工会議所ネット試験施行機関」で行われ、日程は会場ごとに異なります。
会場、日程等は以下を参照してください。
なお、練習用にキータッチ2000のトレーニングCD-ROMも販売しています。
Windows用のみで、料金は1,850円(送料、税込)。
試験自体は初心者向けで決して難しくはありませんが、心配な場合は購入して練習するのも良いかもしれません。
公式サイト | キータッチ2000テスト |
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主催 | 日本商工会議所 |
受験料金 | 1,540円(税込) |
試験時間 | 10分間。 但し、練習時間の5分を含め全体で40分ほどかかります。 |
受験会場 | 全国の商工会議所ネット試験施行機関 |
ビジネスキーボード/日本商工会議所
「ビジネスキーボード」は、日本商業会議所が主催する試験で、上記で紹介した「キータッチ2000テスト」の上位資格にあたります。
「日本語」「英語」「数値」の試験科目があり、入力文字数に応じて、科目ごとに5段階で技能が認定されます。
「キータッチ2000」が文字を入力するのに対して、「ビジネスキーボード認定試験」は、短文、単語等を入力します。
試験会場は、全国各地の商工会議所やパソコン教室等の「商工会議所ネット試験施行機関」で行われ、日程は会場ごとに異なります。
会場、日程等は「全国の商工会議所ネット試験施行機関」を参照。
公式サイト | ビジネスキーボード |
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主催 | 日本商工会議所 |
受験料金 | 2,570円(税込) |
試験時間 | 25分間。 但し、受験上の注意や施行順序の説明、練習時間(5分間)等を含め、全体で50分程度かかります。 |
受験会場 | 全国の商工会議所ネット試験施行機関 |
パソコンスピード認定試験(日本語)
日本情報処理協会が主催するタイピングの検定。
正確かつ迅速なタイピング技能とコンピュータ活用能力の向上を図ることを目的として実施。
10分以内でどれだけ文字を入力したかで取得級が決定されます。
- 初段/1,500文字以上
- 1級/1,000文字以上
- 2級/700文字以上
- 3級/500文字以上
- 4級/300文字以上
- 5級/100文字以上
※ タイプミスに1つにつき1文字減。
また、文字入力の他に、全体的な書式設定も必要となります。
- 用紙サイズ/A3判 見開き
- 1行の文字数/40文字
- 1ページの行数/36行
- 文字フォント/MS明朝
- 文字サイズ/10.5ポイント
※ 1行の文字数が40文字でない場合や、1ページの行数が36行でない場合は減点。
使用機種、使用ソフトは問いません。
過去問題は、公式サイトからPDFファイルとしてダウンロードすることができます。
公式サイト | パソコンスピード認定試験(日本語) |
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主催 | 日本情報処理検定協会 |
後援 | 文部科学省 |
受験料金 | 1,200円(税込) |
試験時間 | 10分間 |
受験会場 | ■学校団体→学校教育法に定める学校(小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・大学)および、専修学校、各種学校、専門学校。 ■一般団体→企業・パソコン教室 |
■パソコンスピード認定試験「初段」に合格できる入力スピード目安
和文10分1500文字以上のスピード目安。
これくらい早く正確に入力することができれば初級に合格できます。
日本語ワープロ検定
問題文に従って正確な文字を入力する技能と、ビジネス文章を作成する技能を問う試験。
タイピングスピードだけでなく、ワープロ機能技術も必要。
速度問題と文書作成問題が出題されます。(初級の場合は、文書作成問題が2つ)
※速度問題と文書作成問題、それぞれの基準をクリアして、はじめて合格となります。
過去問題は、公式サイトからPDFファイルとしてダウンロードすることができます。
受験料金、合格基準は級、段によって変動。
公式サイト | 日本語ワープロ検定 |
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主催 | 日本情報処理検定協会 |
後援 | 文部科学省 |
受験料金 |
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試験時間 | 1〜4級:速度問題10分+文書作成問題20分 初段:速度問題10分+文書作成問題Ⅰ20分+文書作成問題Ⅱ20分 |
受験会場 | ■学校団体→学校教育法に定める学校(小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・大学)および、専修学校、各種学校、専門学校。 ■一般団体→企業・パソコン教室 |
P検
パソコン入門者から企業内の情報化推進リーダーまで、幅広い層のそれぞれに対応したIT活用能力を測定する検定試験。
学生から社会人まで受験者層も幅広く、年間約10万人が受験しています。
公式ページはP検の内容について非常に細かく掲載されており、併せて無料タイピング練習や模擬試験のデータもダウンロードができます。
- 公式サイトでタイピング練習ができる。→ 無料タイピング練習
- P検5級は、無料でサイト上から行うことができる。→ P検5級を受験(無料)
- P検2級〜4級は、無料で模擬試験を行うことができる。→ P検無料模擬試験
公式サイト | P検 |
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主催 | ICTプロフェシエンシー検定協会(P検協会) |
実施・運営 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
受験料金 | 無料〜10,000円(税込) 詳しくは、下記のP検料金表を参考 |
試験時間 | 15分〜90分。 受験する級によって異なる。 |
受験会場 | 一般受験の場合、全国約1,000校のPASS認定校にて随時実施。 →PASS認定校の検索 |
【P検料金表】
※P検アプリとは、P検本試験に準じた「ワープロ」「表計算」の単独の実技テスト。
※全て税込価格。
ビジネス文書実務検定試験
全国商業高等学校協会が主催する文書文書作成試験。タイピングのスピードはもちろん、パソコンで文章を作成する上で必要な知識が求められます。
ビジネス文書部門(筆記・実技)・速度部門(実技)それぞれの問題を段階的にクリアすることで、実社会に役立つ能力を身につけることができます。
- 過去問題は公式サイトからPDFファイルをダウンロードすることが出来ます。
→過去問題 - 高校生だけでなく一般の方も受験できます。
- 「ワープロ実務検定」、「パソコン入力スピード認定試験」は、平成25年に本「ビジネス文書実務検定試験」に統合されました。
公式サイト | ビジネス文書実務検定試験 |
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主催 | 公益財団法人 全国商業高等学校協会 |
後援 | 文部科学省 |
受験料金 | 【ビジネス文書部門 】 1級…1,200円 2級…1,100円 3級…900円 4級…700円【速度部門】 各級…800円※全て税込 |
試験時間 | 第 1 級/ビジネス文書部門(筆記問題15 分) 第 1 級/ビジネス文書部門(実技問題20 分) 第2・3 級/ビジネス文書部門(筆記問題15 分) 第2・3・4 級/ビジネス文書部門(実技問題15 分) 速度部門(10 分) |
受験会場 | 全国 |
その他、コンクール等
資格ではありませんが、全国規模のタッチタイピング技術のコンクールとして「毎日パソコン入力コンクール」が毎年開催されています。
(主催:毎日新聞社/日本パソコン能力検定委員会)
※内容は、変更される場合がありますので、詳細は該当サイトにてご確認ください。
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